ごあいさつ
- 自治労三重県本部
中央執行委員長 -
原田 貴文
明けましておめでとうございます。組合員のみなさんにおかれましては、健やかに新しい年をお迎えになったこととお慶び申し上げます。
さて、昨年の賃金確定闘争ですが、すべての自治体単組において勧告の完全実施となりました。昨年の人事院および人事委員会勧告の月例給は、初任給をはじめ若年層は近年にはない大幅な引き上げになりましたが、中高齢層については改定率が低く、不満の残る内容でした。
ただ、単組の取り組みにより、初任給の4号給引き上げや夏季休暇の拡大等、勧告以外での独自の賃金・労働条件の改善を勝ち取った単組もあります。やはり、組合員の声を聴き、要求・交渉に粘り強く取り組むことが重要だと考えています。物価の高い状況が続いており、実質賃金もマイナスが続くなか、連合の2024春闘は、定期昇給分を含め5%以上の賃金引き上げをめざしています。また、今年の夏には、地域手当の大くくり化等を含めた、「社会と公務の変化に応じた給与制度の整備」、いわゆる給与制度改革の成案が公表される予定となっています。県本部としましては、給与総額を維持・改善しつつ地域間格差を解消することや、すべての世代のモチベーションが向上する賃金改善をめざして取り組みを進めていきますので、組合員のみなさんのご協力をお願いします。
ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの戦闘等、世界では戦争が続いています。「国際の平和と安全の維持」を憲章に掲げる国連は、その役割を果たせず、危機感を覚えます。世界中の戦争・紛争の即時停止を願うとともに、平和な新年を毎年迎えることができるよう、軍事力ではなく対話による平和外交の推進を求める運動を強化する必要があります。
そして、政治闘争です。まず、衆議院議員選挙についてですが、いつ解散総選挙が行われてもいいように準備を進めていく必要があると思っています。さらに、1年半後の参議院議員選挙については、全国比例区の自治労組織内候補予定者として、現職の「岸まきこ」さんを支援していくことを決定しました。県本部においては、ここ3回の参議院議員全国比例代表の選挙において、組合員数に対する組織内議員の得票率は減少し続けています。この悪い流れを反転させ、県本部としての政治闘争を強化していくためにも、次の「岸まきこ」さんの選挙は、県本部にとって非常に重要な選挙だと考えています。私たちの処遇や仕事は、国会で決められることが多くありますので、その国会に私たちの声を直接届けてくれる組織内議員の重要性を再認識して、次期参議院議員選挙にむけた政治闘争を進めていきますので、組合員のみなさんのご協力をお願いします。
この他にも、長時間労働の是正にむけた人員の確保、再任用職員や定年引き上げに伴う役職定年者の組織化、団体生命共済の加入促進、そして、すべての運動を進めていくための組織強化等、取り組むべき課題が山積していますが、県本部・単組・組合員が課題を共有し、団結を強化して運動に取り組むことで、必ず克服できると思っています。私たちの生活の向上と公共サービスの充実にむけともにがんばりましょう。
本年もよろしくお願いいたします。
2024年1月