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ごあいさつ

自治労三重県本部
中央執行委員長
長澤 和也

 

明けましておめでとうございます。組合員の皆さま方には、健やかに新しい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

昨年も、皆さんそれぞれのお立場から、県本部の運動に対してご理解とご協力をいただきましたことについて、この場をお借りしてお礼を申し上げます。

また、昨年、北海道や大阪などで発生した大きな地震や中国地方での豪雨、そして何度も上陸した台風の影響などによって、多くの地域で被害が発生し、その対応に追われた地方自治体の職員の姿がありました。県内でも災害対応に追われただけでなく、ご自身が被災された組合員の方も多くおみえになったのではないかと思います。心からお見舞いを申し上げるとともに、懸命にご尽力いただいたことに敬意を表します。

さて、昨年を振り返ってみますと、国では、森友問題における財務省の決裁文書の改ざんが明らかになるなどするなかで、自民党総裁に三選した安倍氏の第4次改造内閣が発足し、閣僚19人のうち初入閣は12人に上りました。山積する課題への対応には不安を感じさせる顔ぶれであり、むしろ、官邸が各省庁を直接コントロールする傾向が強まっているのではないかといわれています。国民の声を政治に生かすことがさらに難しくなってきているように思えてしまいます。

自治労の支持する立憲民主党は、野党第一党となりましたが、対自民の影響力が大きくなったとはいえません。また、連合内でも、国民民主党とに支持政党が分かれてしまうという事態が発生していることから、私たち地方自治体で働く者が望む政治・政策の実現は、さらに厳しくなってしまっています。

今年は、あと3ヵ月後に統一地方選を、そして半年後に参議院議員選挙が控えています。地方自治体で働く者にとって、政治の影響は決して小さくはなく、国会や地方議会に、自分たちの意見を反映してもらえる勢力が必要です。参議院選での「岸まきこ」をはじめとして、両選挙とも私たちの組織内候補予定者がおりますので、その必勝にむけて、自治労三重県本部と全単組で総力をあげて政治闘争に勝利し、地域住民のための労働を受け持つ私たちの声を、国政や県政に届けられる環境を作っていかなければなりません。組合員の皆さんのご協力を改めてお願いするところであります。

また、憲法改正に関する声が一段と高まってきました。安倍首相のいう「改憲に賛同すると思われる政治勢力」が、衆参両院で改憲の発議に必要な3分の2以上の議席を確保していることをふまえ、「2020年施行を目標に憲法改正を実現すること」をめざす意向を示しています。憲法改正を国民に直接問う国民投票が実施される可能性が高くなってきているといえます。自民党などからは、改憲議論をしようとしない他党の国会議員に対し、「職場放棄」呼ばわりして非難する声が上がるなど、改憲議論を進めようとする動きもありましたが、不祥事や失態の多い政党に、歴史的な重大事となる改憲議論をリードする信頼など持つことはできません。

日本国憲法は、終戦直後の米軍による占領期に制定されたものであり、今や時代の要請に応えきれていないところもあるかもしれませんが、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という三原則は、日本という法治国家の基礎であり、あらゆる社会制度に反映されています。この国で、人として生きていきたい私たちにとって、改憲は、その必要性まで含めた丁寧な議論がなければ決して賛同することはできません。改憲が真に必要なのかどうかを含めた議論を交わすためにも、さらに憲法に関する知識を深める必要があります。

一方、重要な課題として取り組んでいる非正規労働者の組織化については、残念ながら大きな成果は出ていません。各単組で現在進めていただいている第3ステージが終了する今年の8月をもって、現在の取り組みの一旦の区切りとなります。組織化できようができまいが、非正規労働者に対する労働条件の新制度は、2020年4月から実施されることになっていますので、同じ職場で同じ仕事をして働く人たちの労働条件を、労働組合が関われずに決められてしまうという事態になりかねません。同じ仕事をしている職員の労働条件が、自分に比べて著しく低い場合、それは、自分の仕事の価値が低くみられているということにつながります。正規職員の給料や人員の減につながりかねないということであり、非正規労働者の労働条件を改善していくことは、正規職員の労働条件の確保に必要な取り組みであるということを、単組として再度認識していただき、当事者である非正規労働者の皆さんの組織化と労働条件の交渉を積極的に進めていただきたいと思います。

今年は、憲法改正問題や非正規労働者の組織化など、昨年と同じような重い課題に加え、さらに政治闘争に取り組みます。目標達成のために今必要なのは、組合員一人ひとりの決して諦めない気持ちと、手を携えて一緒に活動できる仲間です。自治労三重県本部と単組が、真に組合員のための労働組合として共に頑張り、前進できるよう本年もよろしくお願いします。

2019年1月4日