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ごあいさつ

自治労三重県本部
中央執行委員長
長澤 和也

 

 

明けましておめでとうございます。組合員の皆さん方には、健やかに新しい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。 昨年も、皆さんそれぞれのお立場から、県本部の運動に対してご理解とご協力をいただきましたことについて、この場をお借りしてお礼を申し上げます。 また、昨年発生した台風や豪雨などによって、全国的にも多くの地域で被害が発生し、その対応に追われた地方自治体職員の姿がありました。県内でも災害対応に従事されただけでなく、ご自身が被災された組合員の方も多くおみえになったのではないかと思います。心からお見舞いを申し上げるとともに、復旧にむけて懸命にご尽力いただいたことに敬意を表します。 さて、昨年、政治闘争においては、統一地方選挙と参議院議員選挙が同じ年に行われるという12年に一度の大変厳しい状況のなかで、各単組で目標達成にむけて取り組んでいただきました。制度的な勝敗でいえば、参議院の選挙区選を除くすべてのたたかいにおいて勝利を得られたわけですが、組織的にみれば、全体で取り組んだ運動の結果とはいえないものとなりました。多くの単組において、組織を強化していくための課題はまだまだ大きい、と感じざるを得なかったのではないでしょうか。  

また、自治労全体として取り組みを進めてきたはずの非正規職員の組織化については、三重県本部では目標達成率を大きく下回っています。また、本年4月から施行される会計年度任用職員制度への対応は、条例や規則の内容や運用の検討においても、多くの単組でまだ十分なものであるとはいい難い状況です。この制度は、非正規職員を対象にしたものではありますが、同じ職場で同じ仕事をしている職員間に生じている労働条件の差は、放置しておけば正規職員の労働条件にも負の影響を及ぼす可能性があるということを忘れてはなりません。  

非正規職員の組織化は、非正規職員の賃金労働条件の向上をはかるための大きな手段であると同時に、同じ職場で働く者として、非正規職員の労働条件の改善に努めていくことが、組合員自らの仕事の価値を高め、労働条件を守ることにもつながるということを改めて認識し、取り組みを進めなければなりません。 ここ数年、人事院勧告が引き上げられる内容となっていることが続いたこともあり、地方公務員の賃金・労働条件の向上のための運動に対する必要意識が小さくなってきてしまっているように感じます。単組においても、こうした課題に対する取り組みを振り返っていただくと、組織をあげた運動を進めていくことが、本当に難しいということを痛感していただいているのではないかと思っています。 一方、どの自治体においても、業務量の増加や業務内容の複雑化は進み続けているのではないかと思います。また、通常業務だけではなく、災害対応などの緊急時においても、職員の人員不足が一段と明確になってきている現状もあります。</p>

しかし、そうした状況下であっても、仕事に対する責任感から、職員が自己犠牲の精神でそれを補おうとする傾向も強くあることが感じられます。そして、そのことを当局側に利用され、労働環境の悪化を招き、改善が進められていないというケースも見受けられます。 労働組合の必要性や役割は一段と高まってきています。本来の役割を果たすべく、基本に返った運動を進めていかなければならない時です。労働組合の基本は何なのか、あるいは何が原点であるのかを、組合員自らが省み、運動を再構築していくことが求められています。

一方で、昨年7月の参院選の結果にもかかわらず、安倍首相は、政権与党が過半数を得たので改憲方針は支持されたと考え、国会で改憲についての論議を推進する動きを続けています。世界に誇る平和憲法の危機が迫っているといえます。

しかし、残念ながら、組合員の憲法に関する知識や改憲にむけた関心は大きくはありません。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という三原則は、法治国家日本の基礎であり、あらゆる社会制度に反映されています。この国で、人として生きていきたい私たちにとって、改憲は、その必要性自体から丁寧な議論がなければなりません。改憲ありきではなく、改憲が真に必要なのかどうかを含めた議論を交わすためにも、さらに憲法に関する知識を深める必要があります。日本国憲法の三原則をしっかりと守り抜いていくために、自治労三重県本部として、自治労の基本方針に則って、護憲運動に力を注いでいきたいと考えているところです。組合員の皆さんにしっかりと関心を持っていただき、運動に参加をしていただきたいと思います。  

昨年に引き続き、組合員の生活と権利を守るために運動に取り組んでいきます。自治労三重県本部と単組が、労働組合としての原点に立ち返り、組合員一人ひとりの決して諦めない気持ちとその手を携えて、一緒に活動する仲間として頑張りましょう。運動が前進できるよう、本年もよろしくお願いします。

2020年元旦